転職で空白期間がある場合の履歴書の書き方は?

転職で空白期間がある場合の履歴書の書き方は?

転職で空白期間がある場合も、履歴書には在籍していた会社の入社・退社年月を正しく書き、空白を事実と違う形で埋めないことが基本です。空白期間の理由は必ずしも履歴書に詳しく書く必要はありませんが、期間が長い場合や面接で聞かれそうな場合は、職歴欄や本人希望欄、職務経歴書で簡潔に説明すると伝わりやすくなります。

空白期間がある履歴書の基本的な書き方

履歴書の職歴欄には、勤務した会社の入社・退社年月を時系列で記載します。空白期間を無理に職歴として扱ったり、在籍期間を長く見せたりしてはいけません。

2022年4月 株式会社〇〇 入社
2024年3月 同社    退社
      現在に至る

次の会社に入社した場合は、空白期間を挟んでその会社の入社年月を書きます。

2022年4月 株式会社〇〇 入社
2024年3月 同社    退社
2024年10月 株式会社△△ 入社

この例では、2024年4月から9月までが空白期間です。履歴書では、在籍していない期間を職歴として追加せず、入社・退社の年月を正確に記載します。

空白期間の理由は履歴書に書くべきか

空白期間が短く、履歴書の職歴欄だけで理由まで説明しにくい場合は、無理に書かなくても構いません。ただし、数か月以上の空白がある場合は、採用担当者が理由を確認する可能性があるため、面接で説明できるように準備しておきましょう。

履歴書に補足する場合は、理由だけで終わらせず、その期間に何をしていたかと、現在は勤務できる状態であることを簡潔に示します。

職歴欄に補足する例

2024年3月 株式会社〇〇 退社
2024年4月~2024年9月 転職活動に専念
2024年10月 現在に至る

職歴欄に詳しく書きにくい場合は、職務経歴書の「職務経歴」や「自己PR」で説明してもよいでしょう。履歴書と職務経歴書で期間や理由が食い違わないように注意してください。

空白期間の理由別の書き方と伝え方

空白期間の説明は、事実を短く書き、応募先で働く準備ができていることにつなげると伝わりやすくなります。以下は表現の例です。

空白期間の理由 履歴書・職務経歴書での記載例
転職活動 退職後、転職活動に専念
資格取得や勉強 資格取得に向けた学習に専念。〇〇資格を取得
病気やけがの療養 療養のため離職。現在は就業に支障のない状態
家族の介護 家族の介護に専念。現在は就業できる環境が整っている
出産・育児 出産・育児に専念。現在は勤務時間中の保育体制を確保
留学や海外滞在 海外滞在中に語学学習を実施
アルバイトや個人活動 アルバイトに従事/個人で〇〇業務を受託

資格を取得していない場合は、「資格取得に向けて学習」と事実に合わせて書きます。「資格取得」と「勉強中」は意味が異なるため、取得していない資格を取得済みのように記載しないでください。

病気や家族の事情による空白期間の注意点

病気、けが、介護などの事情を詳しく書きすぎる必要はありません。採用担当者が確認したいのは、現在の就業可否や勤務上の配慮が必要かどうかであることが多いため、応募先の仕事に関係する範囲で簡潔に説明します。

たとえば療養後に就職活動をしている場合は、「療養のため離職しましたが、現在は就業に支障ありません」のように、現在の状態まで伝えます。勤務時間や通院などについて配慮が必要な場合は、履歴書の本人希望欄や面接で、必要な範囲を正確に説明してください。

介護や育児が理由の場合も、「現在は勤務できる体制が整っている」など、応募先で働ける条件を具体的に伝えることが大切です。

空白期間をマイナスに見せにくくする書き方

空白期間を隠すのではなく、その期間に行ったことを応募先の仕事と結び付けて説明します。たとえば、転職活動をしていた場合は、応募職種に必要な知識を学んだことや、業界研究を行ったことを整理します。

  • 何のために空白期間を過ごしたのか
  • その期間に具体的に何をしたのか
  • 得た知識や経験を応募先でどう生かせるのか
  • 現在、勤務を開始できる状態か

たとえば「転職活動に専念」とだけ書くよりも、「営業職への転職に向け、業界研究と営業資料の作成方法を学習」と書くほうが、期間中の行動が伝わります。ただし、実際に行っていない内容を加えてはいけません。

空白期間が長い場合の履歴書のポイント

空白期間が1年以上ある場合は、面接で理由を聞かれることを前提に、説明の内容を履歴書とそろえておきましょう。期間中に複数の活動をしていた場合は、主なものを時系列で整理します。

2022年3月 株式会社〇〇 退社
2022年4月~2023年3月 家族の介護に専念
2023年4月~2023年6月 介護と並行して転職活動
2023年7月 現在に至る

職歴がない期間に短期のアルバイト、派遣、業務委託などをしていた場合は、応募先での評価に関係するものを職務経歴書に記載できます。雇用形態や契約期間を明記し、正社員として勤務していたように見える表現は避けてください。

履歴書で避けたい空白期間の書き方

  • 在籍していない会社の勤務期間を追加する
  • 退職年月や入社年月を意図的にずらす
  • 取得していない資格を取得済みとして書く
  • 理由を「一身上の都合」だけにして、面接で説明できない
  • 病気や介護などの事情を、現在の就業条件と合わないまま説明する

退職理由として職歴欄に「一身上の都合により退社」と書くこと自体は一般的ですが、空白期間の説明にはなりません。空白期間が長い場合は、別途、理由と現在の就業状況を整理しておきましょう。

提出前に確認すること

  1. 雇用保険の記録や職務経歴書と、入社・退社年月が一致しているか確認する。
  2. 空白期間の開始日と終了日を整理する。
  3. 理由、期間中に行ったこと、現在の就業状況を一文で説明できるようにする。
  4. 履歴書、職務経歴書、面接で説明する内容に食い違いがないか確認する。
  5. 勤務時間や通院、保育、介護などの条件がある場合は、必要な範囲で伝える内容を決める。

転職で空白期間がある場合の履歴書は、職歴を正確に記載し、必要に応じて理由を簡潔に補足するのが基本です。空白期間を無理に隠すのではなく、「なぜ離職していたか」「その間に何をしていたか」「現在は働けるか」を事実に沿って整理しておくと、履歴書と面接の両方で説明しやすくなります。