転職先として副業可能な求人を探すなら、求人検索で「副業OK」「副業可」「WワークOK」などの条件を指定し、応募前に就業規則や許可条件まで確認することが大切です。求人票に「副業可」と書かれていても、業種・勤務時間・競業にあたる仕事などによって制限される場合があります。
副業可能な求人を探す基本的な方法
まずは転職サイトや求人検索エンジンで、副業に関するキーワードを使って求人を絞り込みます。検索欄やこだわり条件に、次の言葉を入力・選択してください。
- 副業OK
- 副業可
- WワークOK
- 兼業可
- 複業
- 社外活動可
- リモートワーク可
- フレックス勤務
「リモートワーク可」や「フレックス勤務」は働く時間を調整しやすい条件ですが、副業を認めていることと同じではありません。副業可能かどうかは、必ず求人票や企業の就業規則で別に確認しましょう。
求人検索で使えるキーワードの組み合わせ
副業可能な求人が多すぎる場合は、希望する職種や働き方を加えて検索します。たとえば、次のように組み合わせます。
- 「副業OK 営業 正社員」
- 「副業可 経理 リモートワーク」
- 「WワークOK エンジニア」
- 「兼業可 事務 フレックス」
- 「副業OK 未経験」
- 「複業 正社員」
検索結果に希望する求人が少ないときは、「副業可能」だけでなく「兼業可」「WワークOK」などの表現も試します。企業によって求人票で使う言葉が異なるため、1つのキーワードだけでは候補を取りこぼす可能性があります。
求人票で確認する副業の条件
「副業OK」という一言だけで判断せず、どのような副業が認められるのかを確認してください。特に見るべき項目は次のとおりです。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 許可制か届出制か | 副業を始める前に会社の許可が必要か、会社への届け出だけでよいか |
| 対象となる副業 | 個人事業、アルバイト、業務委託、投資などのどこまでが対象か |
| 勤務時間の制限 | 本業に支障が出ない時間や、休日の働き方に条件があるか |
| 競業・守秘義務 | 同業他社での仕事や、本業の情報を使う仕事が禁止されていないか |
| 会社や顧客との関係 | 取引先、顧客、同じ業界の企業に関係する副業が制限されていないか |
| 申請の手続き | 申請書、契約書、業務内容、勤務時間などの提出が必要か |
求人票に詳しい条件が載っていない場合は、「副業可」とだけ判断せず、応募前または面接時に確認する必要があります。記載がないことを「制限がない」という意味に解釈してはいけません。
応募前に確認する3つの方法
1. 求人票の福利厚生・勤務条件を見る
求人票の「福利厚生」「働き方」「社内制度」「休日・休暇」「応募条件」などの欄を確認します。「副業可」と明記されているか、「会社の許可が必要」「本業に支障がない範囲」などの条件が書かれていないかを見てください。
2. 企業の採用ページや募集要項を確認する
転職サイトの求人票だけでなく、企業の採用ページに掲載された募集要項も確認します。同じ求人でも、掲載媒体によって制度の説明量が異なることがあります。
ただし、採用ページに副業の説明がない場合でも、副業が禁止されているとは限りません。最終的な条件は、採用担当者や転職エージェントに確認してください。
3. 応募先に具体的な副業内容を伝えて確認する
「副業できますか」とだけ聞くよりも、副業の内容と予定時間を伝えたほうが判断してもらいやすくなります。たとえば、次のように確認します。
現在、休日にWebライティングの業務委託を検討しています。月に約20時間の予定ですが、御社ではこのような副業は可能でしょうか。事前申請や勤務時間に関する条件があれば教えてください。
副業の内容を伏せたまま「可能」と回答されても、競業や守秘義務に関する判断ができない場合があります。応募先の事業と関係する副業であれば、特に具体的に伝えましょう。
転職エージェントを使う場合の探し方
転職エージェントを利用する場合は、登録時や初回面談で「副業可能な求人を希望する」と明確に伝えます。希望条件は、次のように具体化すると求人を探してもらいやすくなります。
- 副業の種類:業務委託、アルバイト、個人事業など
- 副業に使う時間:平日の夜、休日、月の予定時間
- 希望する雇用形態:正社員、契約社員など
- 避けたい制限:同業禁止、許可制など
- 希望する働き方:リモートワーク、フレックス勤務など
紹介された求人については、「副業可」という情報が求人票上の記載なのか、担当者が企業に確認した内容なのかを区別してください。応募前に、副業の許可条件を文面で確認できると安心です。
面接で副業について質問するタイミング
副業が転職先を選ぶ重要な条件なら、面接の終盤にある逆質問などで確認します。内定後に初めて確認するより、選考中に条件を把握したほうが入社後の行き違いを防げます。
質問例は次のとおりです。
- 副業は許可制ですか、それとも届け出制ですか。
- 副業を始める際に、どのような申請が必要ですか。
- 業務委託や個人事業としての副業も対象になりますか。
- 勤務時間や休日の副業に制限はありますか。
- 同業他社や取引先に関係する副業は禁止されていますか。
- 副業に関する規定を、入社前に確認できますか。
面接では、会社の業務を優先すること、本業の勤務時間中に副業をしないこと、会社の情報を副業で利用しないことも合わせて伝えると、勤務への影響を確認してもらいやすくなります。
「副業可」の求人を選ぶときの注意点
副業を認めている会社でも、すべての副業が自由にできるとは限りません。次のような場合は、入社前に条件を詳しく確認してください。
- 副業が応募先と同じ業界・職種である
- 応募先の顧客や取引先と関係する仕事をする
- 副業の勤務時間が長く、本業に影響する可能性がある
- 本業で得た資料、顧客情報、ノウハウを副業で使う
- アルバイトなど、雇用契約を結ぶ副業を予定している
また、副業による収入や働き方によっては、税金や社会保険の手続きが必要になることがあります。勤務先の副業規定だけでなく、契約先や公的機関の案内も確認し、分からない点は税理士や社会保険労務士などの専門家に相談してください。
副業可能な求人を見つけた後の確認手順
応募から入社までに、次の順番で条件を確認すると判断しやすくなります。
- 求人票で「副業可」「兼業可」などの記載を確認する。
- 副業の種類、予定時間、仕事内容を自分の中で整理する。
- 応募先に、許可・届出の要否と禁止条件を質問する。
- 採用条件通知書や就業規則などで、入社後の正式な条件を確認する。
- 必要な申請を行い、許可または受理を確認してから副業を始める。
求人票の表示、面接時の説明、入社後の就業規則で内容が異なる場合は、どの条件が正式に適用されるのかを採用担当者に確認してください。
転職と副業を両立したい人の求人選び
副業を続けながら転職するなら、「副業可」だけでなく、勤務時間や働く場所も確認することが重要です。たとえば、フレックスタイム制やリモートワークがあっても、コアタイムや出社日が副業と重なる場合があります。
判断するときは、次の3点を比べてください。
- 副業の自由度:許可・届出の違い、禁止される業種、勤務時間の制限
- 本業の時間:残業、固定勤務時間、出社日、休日出勤の有無
- 副業との相性:競業にならないか、時間を確保できるか、情報管理に問題がないか
副業可能な求人を探すときは、「副業OK」という検索条件だけで絞り込むのではなく、予定している副業を実際に認めてもらえるかまで確認しましょう。最初に行うことは、求人検索で「副業OK」「副業可」「兼業可」などを使い、候補を見つけたら副業の内容と時間を伝えて条件を確認することです。







